LLM アプリを、
提供形態に合わせて診断する
LLM を誰が所有しているかで、安全に踏み込める深さも、検査すべき対象も変わります。クラウドの管理型モデルを使うアプリと、OSS モデルを自社で運用するアプリ、それぞれに合わせた 2 つのプランで診断します。
料金の目安お見積り
Ownership
「所有範囲」が、診断の深さを決める
管理型モデルに敵対的なテストを大量に撃ち込むと、アカウント凍結のおそれがあります。自社ホストのモデルなら、モデル層まで踏み込めます。
クラウドホスト型
Amazon Bedrock・Azure OpenAI・Vertex AI など
モデル本体の安全性は提供元の責任です。お客様が所有するのは、モデルを呼び出す「ラッパー」の部分です。
- お客様の所有ラッパー
- 主な検査対象IAM・RAG の認可・エージェントの権限・ガードレールの構成
OSS・自社ホスト型
Llama・Mistral・Qwen などを vLLM / TGI で運用
モデルの重みや安全層までお客様が所有し、提供元による制限がありません。高負荷・破壊的なテストやモデル層まで踏み込めます。
- お客様の所有ラッパー+モデル
- 主な検査対象有害出力への頑健性・学習データの記憶・サプライチェーン
Plans
2 つの診断プラン
対象の LLM の提供形態に合わせて、検査の濃さと範囲を最適化します。
CLOUD-HOSTED
Cloud LLM
お見積り
Bedrock などの管理型モデルを使うアプリ向けの集中診断。お客様が所有・設定するラッパーの防御に絞り、提供元と調整してリクエスト量を抑えたうえで深く精査します。
- ラッパーの権限境界(IAM):ロールの受け渡しや共有ロールの悪用、権限昇格の連鎖
- RAG の認可・テナント間の漏えい:検索段階での認可漏れ、テナント分離の破れ
- エージェント・ツールの権限:確認の回避、代理実行による権限の“借用”、ツール連鎖の暴走
- 間接プロンプトインジェクション:取り込んだ文書やメールを経由した外部への到達
- 出力の扱い・ガードレールの構成:出力経由の XSS や持ち出し、ガードレール設定の実効性
SELF-HOSTED
Hosted LLM
お見積り
OSS モデルを自社基盤で運用するアプリ向けの徹底診断。ラッパーの全項目に加え、モデル層まで全面的に踏み込みます。
- ラッパーの全項目(Cloud LLM と同等)
- 有害出力の拒否の頑健性:難読化や翻訳による迂回に対する、モデル層の安全性
- 学習・微調整データの記憶:個人情報や機密の漏えい、学習データに含まれていたかの推測
- サプライチェーン:モデル・アダプタの入手元と改ざんの検証、pickle の安全性、依存ライブラリの脆弱性
- 高負荷・破壊的なテスト:課金を枯渇させる攻撃(Denial-of-Wallet)、インデックス汚染、会話を重ねた突破
Depth
検査の「濃さ」の比較
同じ項目でも、所有範囲によって踏み込める深さが変わります。
| 検査カテゴリ | Cloud LLM | Hosted LLM |
|---|---|---|
| 直接プロンプトインジェクション | ||
| 間接プロンプトインジェクション | ||
| システムプロンプトの漏えい | ||
| 出力の扱い(XSS・持ち出し) | ||
| 過剰な権限・エージェント | ||
| RAG の認可・ベクトル | ||
| 機密情報の漏えい(学習データの記憶) | ||
| 安全性ガードレールの頑健性 | ||
| サプライチェーン(入手元・pickle) | ||
| 可用性・コスト(Denial-of-Wallet) |
徹底標準限定(提供元の責任・調整の範囲)
Methodology
方法論とツール
実績のある OSS ツール群を AI 補助のハーネスで束ね、「実行 → 分析 → トリアージ → 記録」を一貫して回します。
garak
既知のパターンを広く走査(インジェクション・エンコード・有害カテゴリ)。
PyRIT
複数ターンにわたる深掘り(段階的なエスカレーション・文脈の操作)。
promptfoo
アプリ層の評価、CI での回帰確認、OWASP へのマッピング。
Matrix Inspect の統合基盤
各ツールを束ね、外部到達の検知用カナリアと結果の記録を提供します。
Burp Suite
出力の扱いの確認に、確立した Web 診断の手法を適用します。
準拠:OWASP Top 10 for LLM Applications/MITRE ATLAS/NIST AI RMF/AI 事業者ガイドライン
Deliverables
成果物(両プラン共通)
攻撃成功率(ASR)による定量評価と OWASP へのマッピングで、経営層から実務担当者まで伝わる報告にします。
テストケース
項目ごとの結果・試行回数・成功回数と自動計算した ASR。OWASP・深刻度へのマッピング。
所見報告書
確認した問題ごとの再現条件、ビジネスへの影響、是正のガイダンス。
エグゼクティブサマリー
カテゴリ別のスコアと総合的なリスク評価。
是正後の再テスト
修正の確認と、回帰していないかの確認。
Why Matrix Inspect
Matrix Inspect の強み
提供形態に最適化
凍結のリスクを避けながら、所有範囲に応じて検査の濃さを最大にします。無駄な検査も過剰な検査もしません。
攻撃の連鎖を見抜く
間接的なインジェクションから権限昇格、データの持ち出しへ。自動ツールでは届かない攻撃の連鎖を、エンジニアと AI で詰めていきます。
Web 診断の技術を応用
出力の扱いや IAM の連鎖など、実績のある Web 診断の手法を LLM の文脈にそのまま応用します。
Process
ご提案の流れ
まずは対象の LLM の提供形態と構成をお伺いし、最適なプランをご提案します。
- 01
ヒアリング
提供形態・構成・スコープを確認します。
- 02
プランの選定
Cloud LLM / Hosted LLM と、工数をご提案します。
- 03
許可・環境の準備
スコープを書面にし、必要に応じて提供元との調整や隔離環境を準備します。
- 04
診断の実施
スキャナとエンジニアによる診断を行います。
- 05
報告・再テスト
所見を報告し、是正後に確認します。
Pricing
料金の目安
表示価格はすべて税別です。対象の規模・機能数により変動します。
お見積り
FAQ
よくある質問
Amazon Bedrock や Azure OpenAI のモデル自体も検査しますか?
管理型モデル本体の安全性は提供元の責任範囲で、大量の敵対的テストはアカウント凍結のおそれがあります。Cloud LLM プランでは、お客様が所有・設定する IAM・RAG・エージェント・ガードレールの構成に絞って深く検査します。
どちらのプランか判断できません。
モデルをどこで動かしているか(クラウドの管理型サービスか、自社の基盤か)で決まります。構成をお伺いしたうえでご提案しますので、まずはご相談ください。